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3月某日 | ||
来たるゴールデンウィークに、どこか遠征をすべく結託する隊長と食糧庁長官。 広報部長を兼務する長官はその技を発揮し、日を選べば超割の航空券が買えることを知る。 念願の沖縄遠征がやおら現実的になってくる。 問題は超割を買う期限が目前に迫っていることである。 とりあえず隊員に告知するも、参加即答できるものはいない(当然か)。 とは言え、男2名で沖縄に行くのもなんだかなあ、ということで、 態度のはっきりしない財務大臣を無理やり説得、航空券を予約するのであった。 | ||
3月某日@新宿 | ||
とりあえず、往復の航空券は確保し、4/30〜5/5の5泊6日で日取りは確定する。 どういうプランにするか、打ち合わせをするために新宿に集合するも、 隊長は二日酔いでテンション低く、財務大臣はまだ現実味を感じられない様子。 前半は慶良間諸島でキャンプ、後半は本島でリゾート、 という大まかなプランは決まったものの、細かい所までは至らず、 結局かに道楽でカニを堪能し、 Topsで冴えないピアノの弾き語りを聞くという、ただの飲み会で終わる。 酒が入り元気になってきた隊長と財務大臣が、朝までコースに突入しようという 雰囲気になるも、食糧庁長官は必死の抵抗を示し、深夜の新宿駅コンコースに 怪しい男3人が腕を引きあう光景を提供する。 | ||
4月某日@食糧庁長官宅 | ||
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4月30日 | ||
朝から雨模様で、雨男の威力を痛感させられる。
羽田空港に集合、とりあえずレストランでビールを一杯、天候に対する不安をうやむやにする。弁当と缶ビールを購入し、ANA127便にて一路沖縄へ。
沖縄に着いたら、そこは南国の晴天、ということはなく、やはり冴えない曇り空。
風も涼しく、不安が再燃する。
とりあえず、タクシーで一路ホテルへ。タクシーでは市内観光を持ちかけられるが、
財務大臣の巧みな話術でかわし、
ホテルチュラ琉球
へチェックイン。
ここはカヌーの送付を打診した時に、かなり親身にアドバイスをしてくれて、
好印象。施設はそれなりに古いものの、場所がよく、リーズナブルである。
オニヤンマという店で、ガスのカートリッジを入手。 自然と国際通りに出たので、ぶらつくことしばし。 ゴーヤ、サトウキビなどのジュースを飲んだり、土産物屋を冷やかしたりしていると、 いつの間にか公設市場へと迷い混む。 市場の地下で魚屋に捕まり、地魚や伊勢エビ等を食し、泡盛でいい気分に。 財務大臣は沖縄のスナック事情が気になるようだが、明日の朝もそれなりに早いので、 ホテルへ戻り、風呂に入って寝る。 | ||
5月1日 | ||
翌朝、昨日までの天気が嘘のように晴れる、という事は無く、相変わらず冴えない曇り空。
港まで乗ったタクシーの運転手が、「カヌーなんかやるには曇りの方がいいんじゃないの?」という慰めのような言葉をかけてくれるが、財務大臣がすかさず
「心が曇った人間だから、晴れた方が良いんですよ」と迷言を吐く。
高速船の前で記念撮影(右図)などしているが、この時隊長は一時間後の自分の状態など、
知る由も無いのであった。 泊港を出航し、防波堤の外へでると、波がかなり高いのに、船は気にする様子もなく、 着々とスピードを上げていく。確かに「高速船」だけあって、 時速60Km位で波間をカッ飛んでいる。当然船内は大揺れで、皆口数も少なく、 周りから得も言われぬ香りが漂ってくる始末。そんな中、船内のテレビではメジャーリーグの中継を放映していて、ギャップが激しい。「なかなかシュールだな」と食糧庁長官が隊長に話しかけるも、隊長はそれどころではなく、ビニール袋と格闘しているのであった。
座間味港に到着するも、隊長は絶不調で動こうとしない。
観光案内所にカヌーが着いているのを確認し、
小一時間の休憩の後、隊長が復活してきたので、とりあえずキャンプ場へと向かう。
キャンプ場は座間味港からかなり離れた場所にあるが、砂浜に面しており、
ロケーションは最高で、浮かれずにはいられない(左図)。
港まで引き返し、お食事の店ざま味 で沖縄そばで昼食。有料バスでカヌーをキャンプ場に運ぶ。 隊長と財務大臣はぐうたらしたい様子であったが、食糧庁長官にケツを叩かれ、 渋々ながらカヌーを組み立て、嘉比島までひと漕ぎ。 海の透明度に圧倒され、シュノーケリングなどしつつ気分を盛り上げる。 食糧庁長官は、全く調理をする気が無いので、 うりずん で沖縄料理をつまみつつ、泡盛を飲む。 財務大臣は、やはりスナックにご執心の様子で、島唯一のスナックと思しき 「珊瑚礁」を探すも、見つからず。キャンプ場に戻り、蚊に食われながら寝る。 | ||
5月2日 | ||
昨日までの曇り空も、ようやく晴れる。
とりあえず、安慶名敷島を経由して、古座間味ビーチまで漕ごう、
ということで、軽い朝食の後に出発。
あっという間に安慶名敷島に到着し、一同シュノーケリングに夢中になる(右図)。
しばしの幸せを噛みしめつつ、古座間味ビーチへ向けて出航。
そこは、安慶名敷島以上にシュノーケリングに適したビーチであった。
ビーチ(左図)でカレーなど食しつつ、各自思いのままに海を堪能し、 後ろ髪を引かれる思いでビーチを後にする。 途中、フェリーをやりすごし、これまたすぐに阿真のキャンプ場が見えてくるが、 未練がましくキャンプ場の近くをだらだらと漕いで夕暮れを迎えるのであった。 この日も全く料理をする気が無いため、 居酒屋 三軒茶屋 で泡盛を飲み、やはり財務大臣は「珊瑚礁」を気にし、やはり蚊に食われながら寝る。 かなり充実した一日であった。幸せ。 | ||
5月3日 | ||
さすがに連休後半だけあって、キャンプ場はにぎわいを見せる。
どこかの商船高校と思しき団体を横目に、汗だくで荷造りをする。
購入したガスは、結局ほとんど使わなかったが、処分に困るので管理棟に贈呈し、
キャンプ場を後にする。宅急便でカヌーを送り、身軽になったものの一同へとへと。
再びお食事の店ざま味で昼食をとる。この時から既に隊長は不安にさいなまれ、
面白がる食糧庁長官、財務大臣にからかわれながら高速船で島を後にするのであった。
高速船は、比較的揺れも少なく、隊長もゲロゲロになることなく泊港に到着。
あらかじめ予約してあった
オキナワレンタカー
の送迎で営業所まで行き、ハイラックス・サーフをレンタル、
国道58号を一路恩納村へと向かう。今日と明日は、
ムーンビーチパレスホテルに宿泊である。
このホテルは、
ホテルムーンビーチ
と同じ建物にあり、フロントは別なのだが、
ホテルの施設は共有、しかも安い、という謎のホテルである。
ついでにオーシャンビューの部屋から見る、夜のライトアップがかなり怪しい(右図)。
夜は、ホテルおすすめの居酒屋 恩納つばき にてやはり泡盛。料理はうまいし、店の雰囲気もいいし、まさにオススメであった。 天井には、記念に貼り付けられた大量の紙幣を発見。ほとんどが千円札、 1ドル札のところに、財務大臣は中国の1元紙幣を貼り付ける。 やはり日頃からネタ作りには余念が無い、と感心させられる。 ホテルに戻り、終わらないダウトをやり続け、疲れ果てて寝るのであった。 | ||
5月4日 | ||
最初に慶良間の海を見ているせいか、恩納の海を見ても、なぜか心がときめかない。
タコライスなど食いつつ、一日の策を練るも、
天候も曇り気味で、食糧庁長官は完全にやる気を失う。
一方、財務大臣はやる気万々で、
美ら海水族館
へ行きたい様子。
そこへ隊長が珍しく機微を感じとり、
隊長と財務大臣が水族館へ、食糧庁長官はホテルでぐうたらする、
という方向にうまくまとめる。
夜は、ガイドブック等にもでていた 海鮮居酒屋ちゅら海 でまたまた泡盛。ガイドブックに出ているだけあって、客も多く、 なかなか料理がでてこない状態であった。 ホテルに戻り、財務大臣の絵葉書の文面にアドバイスをしつつ、最後の夜は更けていくのであった。 | ||
5月5日 | ||
いよいよ最終日。高速を使って那覇まで一気に南下、わざわざ 漫湖の横を通りつつ レンタカーを返却、ANA126便で帰途につく。 |